Task breakdown
機能要件をAIエージェント委譲・並列実装に適した粒度のタスクに分解するスキル。設計フェーズ後・実装着手前に使い、タスク票の作成と依存関係・クリティカルパスの整理を行う。From its SKILL.md
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SKILL.md
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タスク定義・分解
目的
大きな機能要件を「半日〜2日で完結し、完了を検証できる」タスク単位に分割する。 適切な粒度に分解することで、AIエージェントへの並列委譲・進捗の可視化・手戻りの局所化を実現する。
使うタイミング
- アーキテクチャ設計・詳細設計が完了し、実装に着手する前
- スプリント計画でバックログをタスクに落とし込むとき
- 機能が大きくて「どこから手をつけるか」が不明確なとき
- AIエージェントへの並列委譲を計画するとき
進め方
-
機能一覧を洗い出す 設計ドキュメント・画面設計・要件定義を読み、ユーザーに見える機能を列挙する。 この時点では粒度を気にせず、まず網羅することを優先する。
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縦切りで分割する 「DB層→API層→UI層」の横切りではなく、1つのユーザー操作が端から端まで動く縦切りを基本単位とする。 横切り分割は最後まで何も動かないため、進捗確認・デモ・早期フィードバックができない。
-
最初のタスクを「歩くスケルトン」にする 全層を貫通する最小限の動くものを最初のタスクとする。 例: ログイン機能なら「ハードコードした資格情報で/homeにリダイレクトできる」だけでよい。 スケルトンが動けば、以降のタスクは並列化・委譲が容易になる。
-
不確実な部分をスパイクとして先行させる 外部APIの仕様・パフォーマンス特性・未知ライブラリの挙動など、見積もりが立たない箇所は **時間枠を切った調査タスク(スパイク)**として先行させる。スパイクの成果物は「判断材料」であり、実装コードではない。 スパイク完了後に後続タスクの見積もりを確定させる。
-
タスクサイズを調整する
- 半日未満: 隣接タスクと統合を検討
- 半日〜2日: 適切
- 2日超: さらに分解する タスクが大きいほど完了条件が曖昧になりやすく、委譲プロンプトの品質も下がる。
-
各タスクに必須要素を記入する 後述のテンプレートを使い、目的・完了条件・受け入れ基準・依存・想定ファイルを明記する。 完了条件はテスト/コマンド/画面操作で検証可能な形にする。「実装する」は完了条件ではない。
-
依存関係とクリティカルパスを整理する タスク間の依存を
depends_onに記載し、依存がないタスクを並列候補として識別する。 クリティカルパス(最長の依存チェーン)上のタスクを優先着手する。 -
AIエージェント委譲を見据えたインターフェース固定 並列委譲するタスク間では、型・APIシグネチャ・ファイルパスをタスク着手前に固定する。 互いのファイルを触らない独立タスクに割り当てることで、コンフリクトなく並列実行できる。 [[orchestration]] の並列化パターンと組み合わせて使う。
成果物テンプレート
# タスク定義票
id: TASK-001
title: "歩くスケルトン: 認証フローの全層疎通"
type: implementation # implementation / spike / design / test
目的: >
全層(DB/API/UI)を貫通する最小の動くものを作り、以降のタスクを並列化できる状態にする。
作業内容:
- ハードコードした資格情報でPOST /auth/loginを受け付けるエンドポイントを作成
- フロントエンドのログインフォームが上記エンドポイントを呼び、/homeへ遷移できるようにする
- DBマイグレーションでusersテーブルを作成(カラムはid/email/created_atのみ)
完了条件:
- `npm test -- auth` がパスする
- ローカルで http://localhost:3000/login にアクセスし、フォーム送信後に /home が表示される
受け入れ基準:
- ハードコード資格情報以外での認証は不要(次タスクで実装)
- エラーハンドリング・バリデーションは最低限で可
depends_on: [] # 最初のタスクのため依存なし
想定変更ファイル:
- src/auth/auth.controller.ts (新規)
- src/auth/auth.service.ts (新規)
- db/migrations/001_create_users.sql (新規)
- src/pages/login.tsx (変更)
見積もり: 1日
委譲先モデル案: Sonnet
委譲時の注意: src/CLAUDE.md の命名規約を必ず読ませること
# スパイクタスクの例
id: SPIKE-001
title: "決済API レート制限とリトライ戦略の調査"
type: spike
目的: >
外部決済APIのレート制限仕様を把握し、TASK-012の実装方針を確定する。
作業内容:
- 決済APIのドキュメントでレート制限の上限・ウィンドウを確認
- サンドボックス環境で429レスポンスを意図的に発生させ、Retry-Afterヘッダの挙動を確認
- exponential backoff の実装例を2〜3案比較
完了条件:
- レート制限の数値(上限・ウィンドウ)をドキュメントに記録済み
- リトライ戦略の推奨案を1つ選定し、選定理由を記載
タイムボックス: 半日(超えたら中断して現状報告)
depends_on: []
見積もり: 半日
委譲先モデル案: Opus
チェックリスト
- 最初のタスクが歩くスケルトン(全層疎通)になっている
- すべてのタスクに検証可能な完了条件がある
- タスクサイズが半日〜2日の範囲に収まっている
- 依存関係が
depends_onに明記されている - クリティカルパス上のタスクを特定し、優先順位に反映している
- 並列委譲するタスク間のインターフェース(型/API/ファイルパス)が事前に固定されている
- 不確実性の高い箇所にスパイクタスクを配置している
- 横切り分割(DB層だけ/API層だけ)になっていない
- 各タスクの
想定変更ファイルにファイルパスが具体的に記載されている
アンチパターン
「○○機能一式」タスク 完了条件が曖昧になり、委譲プロンプトも書けない。必ず縦切りで複数タスクに分割する。
完了条件のないタスク 「実装する」「対応する」は完了条件ではない。テストコマンドや操作手順で検証できる形にする。
横切り分割 「DB層実装」→「API層実装」→「UI層実装」の順に直列で進めると、最後まで何も動かない。 進捗確認・デモ・ブロッカーの早期発見ができなくなる。
依存を無視した並列着手
依存関係を整理せずに複数タスクを同時に進めると、同一ファイルへの競合書き込みが発生する。
並列化する前に 想定変更ファイル の重複を確認し、重複がある場合は直列化かworktree分離を行う。
スパイクなしの未知領域への突入 見積もりが立たない部分を推測で実装タスクに入れると、工数が3〜5倍になることがある。 不確実性が高い箇所は必ずスパイクを先行させる。
過細分割 1〜2時間で終わるタスクを大量に作ると、チケット管理コストの方が高くなる。半日未満のタスクは統合する。
モデル委譲ガイド
共通原則は [[orchestration]] を参照。
| モデル | タスク定義・分解における役割 |
|---|---|
| 司令塔 | 分割方針の決定・依存関係の設計・並列化計画・クリティカルパス判断 |
| Opus | 複雑な機能の分解レビュー・スパイク結果のアーキテクチャへの統合判断 |
| Sonnet | タスク票のドラフト作成・既存コードからの影響範囲調査・想定変更ファイルの列挙 |
| Haiku | 関連ファイルの洗い出し・依存モジュールの列挙・既存テストの一覧化 |
委譲時の注意: タスク票のドラフトをSonnetに委譲する場合、設計ドキュメントの絶対パスと 「縦切り・歩くスケルトン優先」の原則を必ずプロンプトに含める。
関連スキル
- [[orchestration]] — AIエージェント並列委譲の共通プロトコル
- [[requirements-definition]] — タスク分解の入力となる要件定義
- [[architecture-design]] — システム構成がタスクの依存関係に影響する
- [[detailed-design]] — 詳細設計完了後にタスク票を確定する
- [[implementation]] — タスク票を受け取り実装を進めるフェーズ
- [[estimation]] — タスクサイズの見積もりと工数管理
- [[project-management]] — タスク一覧をスプリントに割り当てる
- [[mvp-development]] — MVPスコープでの優先タスク選定
What ships with it
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